2007 Fiscal Year Annual Research Report
精神的ストレスが顎筋膜疼痛を発生させるメカニズムの解明
Project/Area Number |
19791437
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
有馬 太郎 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (80346452)
|
Keywords | 顎関節症 / 顎筋膜疼痛症候群 / ブラキシズム / 血流 / 精神的ストレス / 咀嚼筋 |
Research Abstract |
本研究目的の「精神的ストレスが覚醒時咀嚼筋内血流量にどのように影響を与えるか」を測定するための実験セットアップを開始した。 仮説が「顎筋膜疼痛患者の日中ブラキシズムは精神的ストレスに対する代謝行為であり、微小で持続的な咀嚼筋の収縮であるため血流量が低下し、乳酸やブラジキニン等、発痛物質の停滞が起こり、精神的不ドレスを受けている日中に徐々に症状が悪化していく。また結果的に咀嚼筋疼痛閾値の低下を誘発している」であるため、・精神的ストレス量、・日中ブラキシズム活動量、・日中ブラキシズム発生時の咀嚼筋血流量、・咀嚼筋圧痛刺激に対する疼痛閾値、を測定できるよう環境を整えた。 精神的ストレス量は覚醒時唾液中コルチゾールを測定する予定。日中ブラキシズム活動量は咀嚼筋に電極を貼り筋活動量を電気的に測定する。咀嚼筋血流量測定については申請品のレーザードップラー血流&温度計測モニターを購入し、データをA/D変換し、コンピュータでモニタリングできるよう既存のプログラムを改良した。以上はポリグラフで筋内血流量(1チャンネル)、筋活動量(4チャンネル以上)、皮膚表面温度(1チャンネル)を同時測定可能である。精神的ストレス量に対し覚醒時唾液中コルチゾールを測定するが、実験中の精神的ストレスが即座にコルチゾール量に反映されるか不明であるため、エアフロー(呼吸)、心拍数、酸素飽和度を測定することにより精神的ストレス量を推し量れるかどうか現在吟味中である。筋の疼痛閾値測定は既存のPressure algometerを用いる。 20年度は予備実験、引き続き本測定に入る。
|