2008 Fiscal Year Annual Research Report
精神的ストレスが顎筋膜疼痛を発生させるメカニズムの解明
Project/Area Number |
19791437
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
有馬 太郎 Hokkaido University, 大学院・歯学研究科, 助教 (80346452)
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Keywords | 顎関節症 / 咀嚼筋 / 血流 / ブラキシズム |
Research Abstract |
本研究は精神的ストレスが日中ブラキシズムにどのように影響を与えるかを、一定のストレス源に対する精神的ストレス反応量、日中ブラキシズム量、咀嚼筋血流量を測定し、関連を調べることを目的とした。 日中のくいしばりを自覚する健常者8名(男性4名 : 平均23±7.3歳と女性4名: 22.8±1.5歳) を対象とした。まず被験者らの精神的ストレス度を唾液中のコルチゾール量より測定した。その後、被験者に椅子に座ってもらい、コンピュータ上で行われるCWI(color word interference)テストに参加してもらった。このテスト中の咬筋活動量を右側咬筋より、咬筋内血流変動を左側咬筋より測定した。テスト直後にもう一度唾液中コルチゾール量を測定した。 上記テストを行っている間の咬筋内血流量は、何もしていない状態と比較して有意に減少した(P<0.05)が咬筋活動量には変化がなかった(P>0.05)。精神的ストレス指標であるコルチゾールに変化は無かった(P>0.05)。今回の実験では精神的ストレス度の判定に、信用があり、かつ当時一番反応速度が高いとされた唾液中コルチゾールを用いた。しかし、それでも精神的ストレス反応を敏感に結果として計測することができなかったようである。今後は他の手法を画策することが重要であると思われる。 結果の総括としては、精神的ストレスを起こすと思われるタスクにより、咬筋内血流量に変化があることがわかった。 上記研究結果に関しては、本年度3月の国際学会で報告する。
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