2008 Fiscal Year Annual Research Report
能動的教育を目指した歯学臨床教育法の開発ー電子化ポートフォリオの開発ー
Project/Area Number |
19791438
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鈴木 康司 Okayama University, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30304322)
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Keywords | ポートフォリオ / 歯学臨床教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は, 教育者の負担をさほど増大することなく多人数の歯学臨床における学習者に教育する方法としてコンピューター(PC)の応用に着目し, PCベースのポートフォリオの構築とその運用による教育効果を評価することにより, 新規歯学臨床教育法を開発することにある。平成19年度に構築した電子化ポートフォリオシステムに対する評価を行い, より良いシステムへの改善を行う。 <ポートフォリオの有効性の評価> 平成19年度に構築したポートフォリオシステムを実際に使用し, 研修医に対してアンケートを行った. その結果をふまえ, 改良型電子ポートフォリオシステムを構築し, その有効性を検証する。 (1) 指導歯科医側の評価 : 電子化ポートフォリオを使用することで, 研修歯科医の臨床能力を測定するのに有効であると評価された反面, 入力をやや負担に感じている面も見られた. (2) 研修歯科医からの評価 : ポートフォリオを使用することで, 自分自身の問題点を整理したり, 振り返ることに役立つと評価している反面, 総合歯科教員以外からのフィードバックも欲しいことがわかった. (3) 機能の追加 : これまでは, 卒後臨床研修センター歯科部門内での運用であったため, 他科の指導医からのフィードバックを得ることができず, 他科の指導医からのフィードバックを得たいと大部分の研修歯科医が希望していた. そこで, 病院内へ運用を拡大し, 新システム「Daily Report」を構築, 追加し運用を始めた. これにより各診療科においても, 研修歯科医へのフィードバックが可能となり, 研修歯科医からの評価は概ね良好で, 本システム全体としてもより有効な教育支援ツールとなった.
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Research Products
(1 results)