2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨置換能を有する親水性光重合型樹脂による新しい骨再生
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19791439
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
兒玉 千恵 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (50444667)
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Keywords | 骨再生 / 親水性樹脂 |
Research Abstract |
本研究では、親水性光重合型樹脂を用いて骨欠損部の骨再生を試みた。 1.ポリメタクリル酸エチル(PEMA) /セバシン酸ジビニル(DVS)樹脂について (1)埋入体の作製 PEMA 1.2gに対しDVSlmlの割合で混和し、直径8mmで高さが2mmの円柱形の樹脂を作製した。 (2)In vivoにおける評価 8週齢のウィスター系雄性ラットの頭蓋骨に、トレフィンバーを用いて直径8mmの欠損を形成した。樹脂を埋入した後、2週および4週後にと殺を行った。樹脂は組織と一体化せず排除されており、骨欠損はそのままの形を呈していた。 その原因は樹脂に孔構造が乏しく、細胞や血管の侵入を妨げたからであると考え、孔構造を有するコラーゲンを基に、レジンで補強した複合材料を作製することとした。 2.コラーゲン+光重合型ウレタンジメタクリレート、(UDMA)/メタクリル酸(MAA)系、コラーゲン+ビスフェノールAグリシジルメタクリレート(Bis-GMA)/トリエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA)系および、コラーゲン+UDMA/TEGDMA系複合材料について (1)気孔率 走査型電子顕微鏡を用いて、レジン含浸コラーゲン重合体の割断面観察を行い、含浸レジン量が気孔率に与える影響を調べた。 その結果、コラーゲンの気孔率を確保しつつ、レジンで補強できる条件は回転数2000rpm、保持時間60sであった。 (2)埋入体の作製 直径8mm、高さ2mmのコラーゲンに2.(1)の条件でレジンを含浸させ、埋入体を作製した。 (3)In vivo における評価 1.(2)と同様にラットの頭蓋骨に、直径8mmの欠損を形成し、作製した複合材料を埋入した。
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