2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791451
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
柳田 廣明 Nagasaki University, 医歯薬学総合班究科, 助教 (20380925)
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Keywords | 接着耐久性 / 機能性モノマー / 貴金属 / 非音金属 / 表面改質 / シリカコーティング |
Research Abstract |
1. 歯科用金属として, 強度があり生体親和性か比較的良好な純チタンとコバルトクロム合金を評価した. これらは可撤性義歯や歯科インプラント上部構造のメタルフレームに応用されているがMMA-PMMA系レジンとの接着耐久性を得るために1)アルミナサンドブラスト処理2)1)+リン酸エステル系モノマー3)1)+ホスホン酸系モノマー4)シリカコーティング処理+シランカップリング処理について比較検討を行った. アルミナサンドブラストの条件は平均粒径50-70μm, 噴射圧0.5MPaで行った. シリカコーティングは粒径110μmシリカベースコンポジットでコーティングしたアルミナ粒子を噴射することにより行った. 試験試料半数を初期の接着強さとしてを24時間後のせん断接着強さを測定した. 残り半数は耐久試験とし4℃/60℃水中熱サイクルを10, 000回付与したのちせん断接着試験に供した. 結果はいずれの表面処理においても熱サイクル後には有意に接着強さは低下した. アルミナサンドブラスト後にリン酸系モノマーを応用する処理法が純チタン、コバルトクロム合金の両方に対して他処理と比較して有意に高い接着耐久性を示した. コンポジットレジンの接着において高い効果の報告があるシリカコーティング処理は本実験系において効果は低かった. この結果, 高分子材料の金属処理面への"ぬれ"の重要性, 処理層の耐水性の必要性が示唆された. 2. 貴金属用, 非貴金属両用の表面処理について純チタン, 歯科用タイプ4金合金を用いてコンポジットレジンとの接着耐久性を検討した. この結果シリカコーティング処理, チオン系モノマーとリン酸エステル系モノマーを含むプライマー, チオオクト系モノマーとホスホン酸系モノマーを含むプライマーの処理効果を認めた.
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Research Products
(2 results)