2008 Fiscal Year Annual Research Report
低出力パルス超音波刺激によるインプラント骨形成の回復
Project/Area Number |
19791454
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
仲西 康裕 Health Sciences University of Hokkaido, 歯学部, 助教 (20433427)
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Keywords | 補綴理工学系 / 歯学 / 歯科インプラント / 低出力超音波 / オッセオインテグレーション |
Research Abstract |
本研究の目的はインプラントと骨のオッセオインテグレーションが一度が一度失われた物が低出力パルス超音波刺激 (LIPUS)を 応用することによりオッセオインテグレーションが回復可能か調査することである. 日本白色ウサギ大腿骨遠心端部に直径3.3mm長径10mmのブラスト処理インプラントを埋入し, 4週間の治癒後インプラント埋入部を露出しコネクターを接続し逆回転の力を与え一度オッセオインテグレーションを破壊破壊させ, 翌日から2週間LIPUS照射療法を行うことにより, 実験期間終了後には再度インプラント回転除去トルク値を測定すると4週後の治癒時と同等の回転除去トルク値を認めた. 非脱灰研磨標本においてもインプラント周囲には骨組織を認めオッセオインテグレーションが回復していることが示唆された. また, インプラント埋入時にインプラント床を過大に形成しインテグレーションし難い状況の実験モデルを作成した. この実験モデルに埋入翌日よりLIPUS照射療法を2週間実施することにより, 非照射群では実験期間終了後のインプラント回転除去トルク値はほとんど認めなかったが, LIPUS照射群のインプラント回転除去トルク値は20N・cm以上認めることができた. 非脱灰研磨標本においてもインプラントと母床骨間には新生骨様組織がより多く観察された. これらのことより, LIPUS照射療法をインプラント周囲組織に応用することによりオッセオインテグレーションがし難い状況下でもインプラント周囲骨形成を促進することが示唆された.
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Research Products
(3 results)