2007 Fiscal Year Annual Research Report
パルス電磁場刺激がヒト骨髄間葉性幹細胞の骨形成に与える影響
Project/Area Number |
19791455
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
木村 和代 Health Sciences University of Hokkaido, 歯学部, 助教 (70382497)
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Keywords | パルス電磁場刺激 / 骨髄間葉性幹細胞 / 骨形成 |
Research Abstract |
近年研究者は骨形成を促進するため整形外科領域の難治性骨折に対し骨癒合効果のあるパルス電磁場刺激の応用を考え、細胞培養を用いた実験的研究を行っている。 これまでにヒト骨髄間葉性幹細胞にパルス電磁場刺激、(PEMFs)を行い骨形成性蛋白のosteopontin(OPN)、osteonectin(ON)、osteocalcin(OCN)遺伝子発現の経時的な変化(PEMFs後12、24、48、72、92時間後にRNA抽出)を観察した。ONとOCN遺伝子発現は経時的な変化がなかった。OPNは他と比較して遺伝子発現は微量であり経時的な変化もなかった。PEMFsによる影響も同様に遺伝子発現た変化は認められなかった。他にTGF-βファミリーに属し骨芽細胞の分化マーカーでもあるBMP-2遺伝子発現においても検討した。結果、TGF-βの存在により濃度依存的に遺伝子発現の上昇を認めた。また、骨組織の基質蛋白の主たるものとしてあげられるTyp I collagenの存在によりBMP-2遺伝子発現の上昇を認めた。さらにPEMFsによりBMP-2遺伝子発現が抑制された。これはType I collagenが存在しない条件でも同様の効果を認めた。
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Research Products
(1 results)