2007 Fiscal Year Annual Research Report
生体アパタイト結晶がオッセオインテグレーションに与える影響を分析した基礎的研究
Project/Area Number |
19791462
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
中田 浩史 Nihon University, 松戸歯学部, 講師 (10349970)
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Keywords | 歯学 / 細胞・組織 / 骨 / 動物 / インプラント |
Research Abstract |
本研究の目的は、インプラント周囲における新生骨の成熟過程について経時的に分析し、結晶の3次元の分布および骨結合強度の分析から相関性を導き、インプラント周囲における新生骨の生体アパタイト結晶がオッセオインテグレーション(骨結合)に与える影響について明らかにすることである。 本年度は動物実験に埋入するインプラントの製作および表面処理を行った。インプラント試料(直径3.0mm,高さ7.0mm)の表面処理は、酸処理およびブラストを用いた2種類と前述したものを擬似体液により浸漬処理を行った。表面処理を行った分析結果は、ブラスト処理後擬似体液により浸漬した表面処理では、エネルギー分散型X線分析装置(EDS)においてインプラント表面にリン酸カルシウムおよび第二リン酸カルシウムの形成が見られた。そのインプラント試料を用いたウサギへの埋入手術は、通報の手順に従い、塩酸ケタミンとXylazineの投与による全身麻酔を施した全身麻酔下で行う。埋入窩は左右側共に、膝関節から末梢側へ注水下で20mmの脛骨に直径3.0mmの穴を形成し、インプラントを埋入した。埋入期間は4週、および8週(n=3)とした。インプラント周囲における新生骨の成熟過程はMicro-CTを使用して経時的に分析し、石灰化の3次元分布を導き、インプラント周囲における新生骨の生体アパタイト結晶がオッセオインテグレーション(骨結合)に与える影響について現在検討を行っている。
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