2007 Fiscal Year Annual Research Report
三叉神経領域における痛覚伝達系の可塑性に関する免疫組織化学的検討
Project/Area Number |
19791478
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
詫間 滋 Hokkaido University, 大学院・歯学研究科, 助教 (60360921)
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Keywords | 三叉神経脊髓路核 / 可塑性 / 免疫組織化学 / 痛覚 / Capsaicin / 幼若ラット |
Research Abstract |
研究実施計画に基づき、まずはi)対照群、ii)新生仔Capsaicin処理群、 iii)新生仔CFA投与群、の3群について検討した。新生仔Capsaicin処理は申請者による過去の生理学的検討(Brain Res.,906:1-12,2001)と同様の条件にて、生後2および3日後に50mg/kgを頚背部皮下投与した。新生仔CFA局所投与は、Ruda らの報告(Science,289:628-630,2000)を参考として生後4日目に片側下顎神経領域への局所投与を行い、反対側は対照とした。組織学的検討は、5-7日齢ラットに対してエーテル深麻酔下に心臓からの灌流固定を行った。10%リン酸緩衝ホルマリンによる固定後、通法に従いパラフィン包埋ブロックを作成し、ミクロトームにより水平断スライスとした。各スライスは免疫組織化学標本との比較のためクリューバ・バレラ染色による染色を施した。観察系は、当教室所有の顕微鏡BX51(オリンパス社)に本研究費で購入した顕微鏡デジタルカメラDP71(同)を接続し、デジタル画像として結果を保存できる環境を整備した。さらに本研究費にて購入した落射蛍光装置BX2-FL(同)をBX51に組み込み、平成20年度に予定する蛍光観察が可能な環境を整えた。平成20年度は、痛覚情報伝達の可塑性に重要な役割を担っていると考えられるBDNF、CGRP、あるいはSubstance Pなどについて、酵素抗体法もしくは蛍光抗体法を用いた免疫組織化学的検討を進める予定である。
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