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2007 Fiscal Year Annual Research Report

新規分化誘導遺伝子RIG-Iの導入による新たな口腔癌治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 19791479
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

榊 宏剛  Hirosaki University, 医学部附属病院, 助教 (90374850)

KeywordsRIG-I / poly-IC / 口腔癌細胞
Research Abstract

本年度申請者らはRIG-I(retinoic acid-inducible gene-I)の口腔癌における役割を検討すべく研究を行った。細菌やウイルスに常に暴露されている環境を想定し、LPSと二本鎖RNAであるpolyICを用いて、口腔癌細胞におけるRIG-Iの発現を検討した。細胞株としては、HSC-3(舌癌由来、高転移性)、HSC-4(舌癌由来、低転移性)、Ca9-22(歯肉癌由来)を用いて行った。培養ディッシュ内で各種口腔癌細胞の細胞培養を行い、LPSならびにpolyICを様々な濃度で添加し、一定時間刺激後、細胞よりRNAを回収した。その後、RIG-I並びに各種サイトカイン、ケモカイン遺伝子のRT-PCRを施行し、各種口腔癌細胞のLPSならびにpolyIC刺激最適条件を検討した。その結果、LPS刺激では各種口腔癌細胞におけるRIG-ImRNAの発現上昇は認められなかった。polyIC刺激では3種の口腔癌細胞の中でCa9-22のみでRIG-ImRNAの発現が濃度・時間依存性に上昇することが分かった。また、RIG-I全長cDNAをCa9-22に遺伝子導入したところ、効率良く遺伝子導入されることが分かった。
以上の結果から、歯肉癌由来のCa9-22を用いて、(1)polyIC刺激、(2)RIG-I遺伝子導入、(3)RIG-I遺伝子導入+polyIC刺激の3群の比較についてcDNAマイクロアレイを用いて行い、polyIC刺激ならびにRIG-I遺伝子導入によるCa9-22での遺伝子発現における抗腫瘍効果を検討する予定である。また、平成17・18年度科学研究費補助金「口腔粘膜における感染防御機構の解明ならびに遺伝子治療の基礎的研究」における歯肉線維芽細胞におけるcDNAマイクロアレイの結果と比較することで、歯肉線維芽細胞とCa9-22間でのRIG-Iの抗腫瘍効果の差異も検討中である。

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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