2007 Fiscal Year Annual Research Report
ウリジンリン酸化酵素UPの発現抑制による口腔癌転移制御への応用
Project/Area Number |
19791483
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宮下 仁 Tohoku University, 病院, 助教 (70372323)
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Keywords | ウリジンフォスフォリラーゼ / 口腔癌 / p53依存性 / 高発現 / リン酸化酵素 / 細胞増殖 |
Research Abstract |
我々は既にUP抗体を作成、72例の口腔扁平上皮癌(OSCC)で免疫染色を施行し、局在は細胞膜・細胞膜であり、浸潤部先端の癌細胞で特に強く発現していることを明らかにした。又OSCCにおいて、UPの発現が増強していると共にその発現レベルが頚部リンパ節転移および予後と関連していることを報告した(Cancer 2002)。乳癌においても同様の報告を行った(Int J Cancer 2002)。本研究の実績概容として、 (1) 当科所有の口腔扁平上皮癌細胞株を用いてUP高発現癌細胞株の樹立を行った。これらの内UP蛋白発現量が最大のものを選定しUP高発現株とした。p53のWild-type及びMutant-typeの癌細胞株について、各々UP高発現株を樹立した。 (2) その増殖能についてコントロール細胞株と比較した所、有意に細胞増殖レベルの上昇が認められた。 (3) 更にWild-type p53のUP高発現癌株ではp53の発現レベルがmRNA及び蛋白レベルで共に有意に低下していることが確認された。その一方でMutant-type p53のUP高発現癌株ではp53の発現レベルがmRNA及び蛋白レベルで共に有意に低下していることが確認された。その一方でMutant-type p53のUP高発現株では、Mutant p53の発現レベルは、殆ど変化がないか或いは軽度の上昇が認められるかであった。 以上より、UPの過剰発現により癌細胞増殖活性が高まること、UPを介在したWild-type p53の発現抑制によるUP-p53経路がその分子機構として機能していることが確認された。
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Research Products
(1 results)