2007 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素微小環境下におけるAngiogeninの発現およびその機能に関する研究
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19791517
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
吉岡 徳枝 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (50362984)
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Keywords | Angiogenin / RNAi / Hypoxia |
Research Abstract |
本研究の目的は,低酸素微小環境下におけるAngiogeninを介する癌細胞の増殖および腫瘍血管新生機構を解明し, Angiogeninを新たな分子標的とする癌治療への応用を目指すことにあり, H19年度は以下の項目について実験を行った. 1l)Angiogenin遺伝子をノックダウンする口腔癌細胞株の選択.Normoxia(37℃ in 5% C0_2, 20%0_2)においてAngiogeninを分泌する口腔癌細胞株(HSC2, HSC3, HSC4, KB, SAS, SCCKN, UM1, UM2)を用いた.Hypoxia (37℃ in 5%C0_2,1%0_2)24時間後の培養上清中へ分泌されたAngiogeninの量をELISA法(Quantikine[O!R]Human Angiogenin; R&D)により測定した.HypoxiaにおいてHSC2, UM1およびUM2がNormoxiaと比較して有意にAngiogeninを分泌していた.Hypoxia 24時間後に各細胞からtotalRNAを回収し,リアルタイムPCRを用いてmRNAレベルでも検討した.2)Angiogenin siRNA発現ウイルスベクターの遺伝子導入. 1)の結果から, Angiogenin遺伝子をノックダウンする細胞株としてHSC2, UM1およびUM2を選択した.現在, Lentivirus vector (MISSION^<TM>Lentivirul Transduction Particles, NM_001145 angiogeninおよびMISSION^<TM> Plko. 1-puro Control Transduction Particles; Sigma)をマニュアルに従って遺伝子導入し, Angiogenin RNAi transferctantとVector control transfectantを作製中である.
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