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2007 Fiscal Year Annual Research Report

口腔扁平苔癬の発症および病態形成の分子機構におけるT細胞マイクロキメリズムの関与

Research Project

Project/Area Number 19791529
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

林田 淳之介  Kyushu University, 大学病院, 助教 (80432920)

Keywordsマイクロキメリズム / T細胞 / 口腔扁平苔癬 / シェーグレン症候群 / 移植片対宿主反応
Research Abstract

本研究の目的は、T 細胞マイクロキメリズムによって移植片対宿主反応(GVHR) が引き起こされ、その結果口腔扁平苔癬(OLP) とシェーグレン症候群(SS) の両疾患の発症が惹起されるという仮説を証明することである。
1.男児出産歴のある OLP 患者の頬粘膜生検組織からゲノム DNA を抽出し、リアルタイム PCR 法を用いて Y 染色体特異的配列を増幅検出した。結果、13 例のうち 3 例(23.1%)で Y 染色体特異的配列が検出された。次年度は、さらに症例を増やして検討していく。
2.1で Y 染色体特異的配列を増幅検出し得た 3 例において、FISH 法を用いた T 細胞マイクロキメリズムの検出を行った。この男児の出産歴がある OLP 患者 3 例の病変部の凍結切片において、FISH 法を用いて Y染色体陽性細胞の存在が同定できた。しかし、FISH法と免疫組織化学染色の二重染色を用いた Y 染色体陽性 T 細胞の同定を進めているが、現在のところその同定はできていない。
3.研究に対して同意が得られれば、患者本人とご子息(男女問わず) のHLA タイピングを行い、OLP 患者のHLA 遺伝子解析を行うことで、子供の性別を問わずに、胎児由来の細胞の移入があるかどうかを検討する予定である。また、病変局所から T 細胞クローンを樹立し、T 細胞マイクロキメリズムを細胞レベルで証明後、その標的抗原を同定する。併せて、SS の導管上皮や OLPの粘膜上皮での標的抗原の発現を検討する。最終的には、標的抗原が同定されることで、SS やOLP 発症のメカニズムを解明できるだけでなく、有効的な治療法も開発できると考えている。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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