2008 Fiscal Year Annual Research Report
超音波遺伝子導入法を用いた慢性顎関節炎の新しい治療法開発
Project/Area Number |
19791538
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
土生 学 Kyushu Dental College, 歯学部, 助教 (00360058)
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Keywords | 顎関節炎モデル / TNF-α / アポトーシス / 超音波遺伝子導入 / 慢性顎関節炎 |
Research Abstract |
1) 正常ウサギ顎関節での抗TNF-α発現の再確認 昨年度実験にて、in vitroの検討では、ウサギ滑膜細胞HIG-82細胞への抗TNF-α抗体発現プラスミドベクターの効果的な導入条件は分かったが、in vivoにおいてウサギ正常顎関節での抗TNF-α抗体発現は確認できたものの、その定量については、消炎効果を有する有効関節局所濃度である、1.04×10^<5>Mlml以上の濃度の発現は確認できなかった。これには定量方法に対するテクニカルな問題、in vivoにおいての導入方法の2つの問題があったと考えられた。これに対して本年度は、定量方法および導入方法の効率化の最適条件を検討した。 定量方法の再検討においては、検体である滑液の希釈回収方式を導入し、単位タンパク量あたりの定量を行うことで実験個体間のデータが安定した。また、遺伝子導入方法の最適化においては、遺伝子含有マイクロバブルの混入量を増やすことが最も効率が良いことが分かった。 2) 慢性顎関節炎疾患モデル上での消炎効果の検討 定量方法の安定および正常顎関節内の抗TNF-α抗体発現効率が安定したため、ウサギ慢性顎関節モデルにおける抗TNF-α抗体発現プラスミドベクターの導入および消炎効果の検討を開始した。現在は個体数を増やしてデータ採取を行っている。
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