2007 Fiscal Year Annual Research Report
包括的三次元鼻腔咽頭気道モデルの構築および顎変形症患者への応用
Project/Area Number |
19791586
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
星野 慶弘 Kyushu University, 大学院・歯学研究院, 研究員 (20444797)
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Keywords | 鼻腔通気度計測 / 呼吸抵抗計測 / 顎顔面形態 |
Research Abstract |
外科的矯正治療は顎骨を移動させることで、審美・機能的回復を行うものであるが、実際には顎骨の位置変化や顔面軟組織形状の変化だけではなく、その周囲の構成要素である筋肉、舌もしくは、咽頭、気道、上顎骨の手術をする場合は鼻腔などの呼吸経路にも変化が生じている。これらの機能の_っでも不調和が起きると歯列や外科的矯正治療後の顎骨の後戻りの原因の可能性があると考える。そこで、今回顎顔面形態と密接な関係があり、かつ人間の生命活動に最も重要と思われる呼吸経路の鼻腔、咽頭、気道に着目して以下の項目に分けて硫究を進めている。 鼻腔、咽頭、気道に疾患を有していない正常咬合者および顎変形症患者の鼻腔通気度計測、呼吸抵抗計測、鼻腔咽頭気道面積を計測および鼻・呼吸に関するアンケートを行った。 形態分析をする上で、鼻腔、咽頭、気道に疾患を有していない者でかつ正常咬合を有しているいわゆる正常者の鼻腔、咽頭、気道の形態を知る必要がある。各被験者にはMULTI-FUNCTIONAL SPIROMETER HI-801(チェスト(株)東京)を使用した。測定は鼻腔通気度標準化委員会の推奨する方法に基づき、アクティブ・アンテリオール・マスク法により正常咬合者及び顎変形症を伴う患者の矯正治療前後および手術後の計測を行い評価した。顎顔面形態分析における頭部X線規格写真の撮影は,不正咬合者の治療に用いたものを使用して、正常咬合者データと比較した。計測方法は、鼻腔通気度標準化委員会の推奨する方法に基づきアクティブ・アンテリオール・マスク法で行った。正常咬合者群の鼻腔咽頭気道面積と鼻腔通気度、呼吸抵抗計測、鼻腔咽頭気道面積を計測および鼻・呼吸に関するアンケートの関連について統計処理を行った。
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