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2007 Fiscal Year Annual Research Report

咬合を司る中枢神経糸における抑制性シナプス情報伝達蛋白質の遺伝子発現制御機構

Research Project

Project/Area Number 19791587
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

村上 絢子  Kyushu University, 歯学研究院, 研究員 (10432923)

Keywords抑制性情報伝達 / 遺伝子発現調節 / 咬合
Research Abstract

新規の lns(1,4,5)P3 結合蛋白質PRIP(PLC-Related Catalytically lnactive Protein)はfamilyを形成し、その一つである PRIP-1 は脳に顕著に発現し、GABA_A 受容体を介した抑制性情報伝達系の調節に関与すると考えられている。この機能から脳における PRIP-1 の発現調節は重要であり、PRIP-1 の組繊特異的な遺伝子発現の制御機構について検討を行った。
・PRIP-1 遺伝子の転写開始点の決定…脳の mRNA を鋳型とし、5'RACE 法やprimer extension法を用いて、ヒトのPRIP-1 及び PRIP-2遺伝子の転写開始点を検討した。その結果、エクソン1の3'端から上流673塩基対のところに主な転写産物の転写開始点があることが分かった。
・転写産物の検討…PRIP-1 遺伝子の転写産物よりcDNAを作製し、塩基配列を検討したところ、新たに3つのエクソンを見いだし、PRIP-1 遺伝子が8つのエクソンで構成されていることが分かった。
更に、3つのスプライシングバリアントの存在を見いだし、PT-PCR 解析により、これらのうち主に発現しているのはエクソン 2/3 を欠いたものであることが分かった。この転写産物から 1097 アミノ酸の翻訳産物が出来ることになり、ヒトの PRIP-1 がマウス・ラットとほぼ同じ分子量であることが予想され、ウエスタンブロッティングで確認した。
・プロモーター領域の決定…同定した転写開始点付近より5'上流領域を含んだ、様々な長さのルシフェラーゼコンストラクトを作製し、培養細胞に形質導入して転写活性を検討した。その結果、転写活性化に機能する領域が、翻訳開始点より上流-540〜-891塩基対の領域に位置していることが明らかとなった。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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