2008 Fiscal Year Annual Research Report
身体抑制ストレス反応に対する幼少期母子分離の影響 -中枢神経系メカニズムの解明-
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19791591
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松本 祐子 Kagoshima University, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20315443)
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Keywords | ラット / カテコールアミン作動陸ニューロン / 6-OHDA / 血中コルチコステロン濃度 |
Research Abstract |
平成20年度は、上行性カテコールアミン作動性ニューロン遮断ラットを作製し、生後初期に母子分離を受けたラットの成長後の身体抑制ストレス反応に、上行性カテコールアミン作動性ニューロンがどのように関与しているか検討するために以下の実験を行った。 1. 実験群の作製。 (1) MD(6-OHDA)群 : 母子分離(生後1-6日、12時間/日)を行い生後53日目に上行性カテコールアミン作動性ニューロンに6-OHDAを注入する群、(2)MD(saline)群 : 母子分離を行い生後53日目に生理食塩水を注入する群、(3)対照群の3群を作製した。注入は、ラットを麻酔下で定位脳固定装置に固定し、頭蓋骨に小さな穴を開け、上行性カテコールアミン作動性ニューロン存在部位に30G針を挿入し、それぞれ6-OHDA溶液、生理食塩水をimfusion pumpを用いて1μl/minの速度で実施した。 2. 身体抑制ストレス状態の作製、採血、コルチコステロン測定。 身体抑制は、生後60日目にラットの身体をテープでボード上に30分間固定して実施した。採血はラットの尾先端から身体抑制ストレス開始直前、終了直後、終了30分後の計3回行い、ラジオイムノアッセイ(RIA)にて血中コルチコステロン濃度を測定した。 実験の結果、3群とも身体抑制ストレス終了直後に血中コルチコステロン濃度の増加が認められたが、MD(saline)群と対照群が急激な上昇を示したのに対し、MD(6-OHDA)群は対照群と比較して低値を示した。身体抑制ストレス終了30分後では、3群とも血中コルチコステロン濃度の減少を示したが、3群間に有意差は認められなかった。 平成21年度は、引き続き上行性カテコールアミン作動性ニューロン遮断ラットを使用し、ストレス反応のピークから基礎値に戻るまでの血中コルチコステロンの経時的変化を3群間で比較する予定である。
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Research Products
(2 results)