2008 Fiscal Year Annual Research Report
乳児の摂食機能発達過程における光トポグラフィーを用いた大脳皮質活動の解明
Project/Area Number |
19791595
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
内海 明美 Showa University, 歯学部, 講師 (40365713)
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Keywords | 光トポグラフィー / 乳幼児 / 摂食機能発達 / 大脳皮質活動 / 視覚認知 |
Research Abstract |
今年度は、引き続き健康乳児(生後2ヵ月〜7ヶ月児)における摂食機能獲得と大脳皮質活動の発達変化の解明を行った。対象児は生後2ヵ月から7ヵ月の乳児とし、本研究期間終了までに11名の測定を実施した。脳活動の測定は光トポグラフィー装置(ETG-100)および乳幼児用プローブを用い、側頭部の脳血流量の変化を測定し、同時にネットワークカメラによる反応行動の記録を行い、ビデオ画像を用いて、行動分析を実施した。 呈示課題は、a. 児の母親と他児の母親の食事風景、b. 母親の食事風景とその他の家事動作とした。結果、3ヵ月齢では呈示刺激による脳血流量の差は不明瞭であったが、4ヵ月齢では母親の画像呈示時により多くの部位で脳血流量が増加する傾向が認められた。行動分析では、早い児では3ヵ月齢で、その他の児では、4-5ヵ月齢で母親の食事画像呈示において、口腔周囲の運動が多く観察される傾向が認め照れた。注視時間は、呈示刺激による差は認め照れなかった。したがって、母親の食行動の呈示は口腔周囲の機能発達という点では、何らかの影響があるものと推察され、3-4ヵ月頃から母親の食事場面を見せるということが、離乳開始の準備として食行動の認知発達に何照かの効果があるものと考えられた。以上の結果から、食育の観点から重要とされている家庭における食環境整備は、離乳開始時点から行うのではなく、3-4か月頃の授乳期から行うことが必要であることが示唆された。
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[Presentation] 特別支援学校の児童・生徒における摂食機能の実態2008
Author(s)
山中麻美,渡邊賢礼,弘中祥司,内海明美,村田尚道,石川健太郎,大岡貴史,久保田悠,拝野俊之,横山重幸,向井美惠
Organizer
第25回日本障害者歯科学会学術大会
Place of Presentation
東京
Year and Date
20081010-11
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