2008 Fiscal Year Annual Research Report
変異型副甲状腺ホルモン受容体トランスジェニックマウスにおける骨・軟骨異常
Project/Area Number |
19791601
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
下村 淳子 The Nippon Dental University, 新潟生命歯学部, 准教授 (00386286)
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Keywords | PTH / PTHrP受容体 / トランスジェニックマウス / 遺伝子変異 / 骨芽細胞 / 軟骨細胞 |
Research Abstract |
本研究の目的は、正常な野生型PTH/PTHrP受容体タンパクは小胞体・ゴルジ体を経由してすみやかに細胞膜上に輸送されるのに対して、Blomstrand型PTH/PTHrP受容体タンパク(PTH-R^<P132L>)は小胞体の品質管理機構によって細胞膜まで輸送されず小胞体蓄積または細胞質内漏出を受ける可能性について解析することである。その結果、PTH-R^<P132L>遺伝子を過剰発現する培養骨芽細胞ならびに軟骨細胞では、変異型受容体蛋白は細胞膜上に発現せず小胞体への蓄積を示した(Biomedical Research, Shimomura-Kuroki et al., 2008)。現在、PTH/PTHrP受容体トランスジェニックマウスを作成・解析することで、PTH/PTHrP受容体の局在および機能異常についてin vivoで解明する実験を試みている。具体的には、既に作成済みであったtype II collagen promoter/enhancer cassetteにPTH/PTHrP受容体遺伝子を組み込んだvectorを、採卵した受精卵に顕鏡注入し、インジェクションした受精卵を仮親の卵管に移植し、産仔を得た。その後Founderマウスのジェノタイピングを行った。現在組織異常解析および遺伝子発現解析を行っている。
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Research Products
(5 results)