2008 Fiscal Year Annual Research Report
口腔組織リンパ管内皮細胞における免疫老化機構の解明
Project/Area Number |
19791628
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
黒嶋 伸一郎 Hokkaido University, 大学院・歯学研究科, 助教 (40443915)
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Keywords | リンパ管内皮細胞 / ケモカイン / Toll様受容体 / 老化 / 口腔組織 / 血管内皮細胞 / TLR2 / TLR4 |
Research Abstract |
本研究の目的は、老化した口腔組織のリンパ管内皮細胞における機能分子発現機構が、老化していない口腔組織のリンパ管内皮細胞における機能分子発現機構と如何なる点で異なるかを明らかにすることである。 〈In vivoの検索〉 ・健常および炎症ヒト口腔組織(舌、歯肉、歯髄、口蓋扁桃)毛細リンパ管に対して免疫組織学的検索を行い、以下の事柄を明らかにした。 1. 全ての健常組織毛細リンパ管ではcys-cys chemokine 21(CCL21)の発現が認められ、炎症組織毛細リンパ管ではCCL21の発現は全く認められなかった。 2. ヒト舌健常組織の全てのリンパ管において、Toll-like receptor(TLR)2およびTLR4の発現が認められたが、炎症組織の全てのリンパ管ではTLR2およびTLR4の発現は認められなかった。 3. ヒト歯肉健常組織では、結合組織乳頭部の毛細リンパ管においてはTLR2およびTLR4の発現が認められなかったが、粘膜固有層の集合リンパ管においてはTLR2およびTLR4の発現が認められた。この発現は炎症組織においては全く認められなかった。 4. 種々の白血球接着因子の発現に関しては、健常および炎症組織ともにその発現が認められた。 〈In vitroの検索〉 ・ヒト皮膚リンパ管内皮細胞の培養・継代を繰り返して行い、老化マーカーであるp16^<INK4a>、senescence-associated acidic β-galactosidase(SA-β-Gal)、Ki-67を応用することで、老化したリンパ管内皮細胞および老化していないリンパ管内皮細胞の選別に成功した。これらの細胞を用いて種々のTLRの発現を検索したところ一部のTLRはその発現が消失することが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)