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2007 Fiscal Year Annual Research Report

エイジングに伴う口腔乾燥発症と、歯周病に及ぼす影響に関する長期コホート研究

Research Project

Project/Area Number 19791633
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

廣冨 敏伸  Niigata University, 医歯学系, 助教 (00345513)

Keywords刺激唾液 / 牽糸性 / 歯周病 / 高齢者 / 疫学
Research Abstract

目的:高齢者の口腔乾燥と刺激唾液の糸引き度(牽糸性)および歯周病との関連を明らかにすることにある。方法:79歳高齢者383人が平成19年の調査に参加した。調査内容は、口腔乾燥に関する質問紙調査、刺激唾液の牽糸性(SS)測定および歯周組織診査であった。全てのデータが完備していた有歯顎者339人を分析対象とした。乾いた食品が食べにくい、口の中がネバネバして話しにくい、の2つの質問に対し、どちらかの質問内容に該当する者を口腔乾燥有りとした。パラフィンワックスを用いて刺激唾液を採取しSS(mm)を測定した。歯周組織診査では、1歯あたり6点について歯周ポケット深さ(PD)、アタッチメントレベル(AL)および歯肉からの出血(BOP)を記録した。口腔乾燥の有無により対象者を2群に分け、SSおよび歯周パラメーターを比較した。結果および考察:口腔乾燥は対象者の20.4%に認められた。口腔乾燥を有する群でSSが有意に高かった(1.95±0.38vs1.83±0.29mm,P(0.01)。AL≧6mmの割合を除いた全ての歯周パラメーターは、口腔乾燥を有する群で有意に高かった(PD≧4mm,15.4±17.1vs9.1±12.0%,P<0.001;PD≧6mm,3.7±7.7vs1.7±4.5%,P<0.01;AL≧4mm,47.3±26.0vs35.8±27.4%,P<0.01;AL≧6mm,11.7±15.1vs8.3±15.1%,N.S.;BOP,12.3±17.0vs7.7±9.3%,P<0.01)。口腔乾燥の有無による刺激唾液流量に有意差は認められなかった。結論:口腔乾燥を有する高齢者では刺激唾液の牽糸性が高く、かつ歯周組織状態が悪いことが示唆された。また、高齢者の口腔乾燥は刺激唾液流量と関連のないことが示唆された。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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