2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791646
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
晴佐久 悟 Fukuoka Dental College, 歯学部, 講師 (10330961)
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Keywords | 舌 / 舌苔 / 舌ブラシ / 歯科保健行動 / 質問紙調査 / 産業歯科保健 / 保健指導 / 介入研究 |
Research Abstract |
今年度の目的は、介入6ヶ月前と介入直前に舌苔の調査および舌清掃状況の質問紙調査を実施し、介入以前での対象者の舌苔の変化や、対象者の舌清掃状況と舌苔との関連性を知り、介入研究の参考データとすることを目的とした。対象は、某企業の職員の87名(全て男性、平均年齢38.5歳)であった。2007年9月(1回目調査、介入6ヶ月前)と2008年3月(2回目調査、介入直前)に、質問紙調査を実施後、舌を撮影した。撮影した舌の画像を9区分に分割した。舌苔の厚さは、1区分毎に舌苔なし(0点)、薄い舌苔(1点)、厚い舌苔(2点)を判定した。舌苔の量は、区分毎に評価した舌苔の厚さの合計点数とした。舌苔の変化量の調査では、まず、対象者全体の舌苔の変化を知るために、全員の舌苔の厚さの増減、変化量を調査した。次に、調査期間中の舌清掃の影響を検討するために、対象者を舌清掃状況(舌清掃実施群、未実施群、途中実施群)で分類し、それぞれの群の舌苔の厚さの増減、変化量を調査した。統計分析では、対象者全体の舌苔量の変化では対応のあるt検定を実施した。群間比較では、舌苔の厚さの増減にはχ2検定、舌苔の平均変化量は一元配置分散分析を実施した。有意水準を5%とした。今回の調査の結果、対象者全体では、舌苔の厚さ、量は統計的有意の増加傾向であった。また、未介入での自己申告による舌清掃状況と舌苔との関連性は認められなかった。今後、対象者全員に舌ブラシを配布と舌清掃指導を行い、さらに、舌を利用した生活習慣指導も実施し、これらの指導が舌苔の減少や生活習慣の意識、行動の改善に結び付くかを検討する予定である。
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