2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791646
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
晴佐久 悟 Fukuoka Dental College, 福岡歯科大学・歯学部, 講師 (10330961)
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Keywords | 舌 / 舌苔 / 舌ブラシ / 歯科保健行動 / 質問紙調査 / 産業歯科保健 / 保健指導 / 介入研究 |
Research Abstract |
本年度では、まず平成21年3月に2回目の指導を実施した。指導内容は舌ブラシ使用の再指導、指導用シートの再確認であった。指導時間は1回目と同様数分程度であった。次に平成21年12月に指導群、非指導群に対し、平成19年9月に実施したベースライン調査同様に舌のデジタル撮影及び質問紙調査を実施した。その後、指導群、非指導群のそれぞれについて、ベースライン時と今回調査時の舌苔量、保健行動・意識、生活習慣、自覚症状の比較を行った。分析の結果、指導群は、男性61名であった(ベースライン時の平均年齢40.0±6.7)。2回目の指導の受診数は52名(85%)であった。指導群では、舌苔量を表す平均WTCIは、指導前11.81±2.83、指導後11.75±2.64、差は-0.07±1.93と有意な差は認められなかった。 「舌を磨く」者の割合、「鏡を使って舌の様子を観察する」者の割合が有意に増加した(P<0.001)。 「舌で、注意する項目」の平均合計回答数は有意に増加した(P<0.001)。加えて、「バランスのよい食生活を心がける。」、「歯の健康に気を付ける」が有意に増加した(それぞれ、P<0.01、P<0.05)。 非指導群は、男性88名であった(ベースライン時の平均年齢38.0±8.0)。調査前後の非指導群の舌に関する項目の変化については、平均WTCIは、指導前11.30±3.16、指導後11.41±3.13、差は-0.07±1.93と有意に増加した(P<0.05)。「舌を磨く」者の割合、「鏡を使って舌の様子を観察する」者の割合で有意な増加は認められなかったが、「舌で、注意する項目」の平均合計回答数は有意に増加した(P<0.01)。結論として、舌症状を重視した生活習慣改善指導の結果、「舌を磨く」者の割合、「鏡を使って舌の様子を観察する」者の割合、「舌で、注意する項目」の平均合計回答数が有意に増加した。また、「バランスのよい食生活を心がける。」、「歯の健康に気を付ける」等の生活習慣に関する意識が改善した。
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