2007 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット上の健康情報の活用に向けての評価方法の開発
Project/Area Number |
19791656
|
Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
遠藤 良仁 Iwate Prefectural University, 看護学部, 助手 (00438087)
|
Keywords | 看護情報学 / コンシューマヘルスインフォマティクス / 健康情報の消費者 / インターネット / 健康情報 / 評価 / 判断 |
Research Abstract |
インターネットの普及は,一般市民に多様な情報収集を可能にした。しかし,インターネットで得られる健康情報の信頼性や専門性はさまざまであり,政府が目指す「全ての国民がITのメリットを享受できる」社会の実現のためには,市民が多様な情報の中から有用な情報のみを選択できる能力の確保が不可欠である。そこで,本研究は,看護師が健康情報の消費者である患者へのインターネット上の健康情報に関する教育・指導に活用できる評価法に関する教材の作成を目標とした。初年度にあたる本年は,1)国内外の文献検討,2)インターネットによる健康情報検索の実態調査,3)アンケート調査を行った。その結果,1)に関しては,英語圏を中心とした欧米では,健康情報の消費者や看護師らの評価基準を調査したり,さまざまな研究機関や民間団体などの組織がインターネットによる情報源の信頼性を確保するための評価基準を発表,または第三者的に認定マークを付与したりしていることがわかった。2)3)に関しては,将来的に看護師ならびに情報の消費者になる可能性が高いと考えられる看護学生を含む大学生を対象に調査した。結果,実態調査からは情報の検索方法は,一般的なポータルサイトで2つ程度のキーワードでAND検索し,検索結果の上位から順にアクセスする傾向が強いこと,また,検索内容を変えてもその傾向はほとんど変わらないことがわかった。また,アンケートからは信頼性確保のために重要視する割合が高いのは,情報の詳しさ,情報源の明示,メニューバーの使いやすさなどで,逆に重視する割合が低いのはユーザーやウェブサイトの管理者との相互交流,音声や動画の活用,スポンサーや管理者に関する情報などであることがわかった。
|
Research Products
(1 results)