2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791663
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
高見 由美子 University of Hyogo, 看護学部, 助教 (30438262)
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Keywords | 専門看護師 / サポートシステム / 看護 |
Research Abstract |
はじめに : 専門看護師(以後CNSとする)が領域や地域を超え互いにサポートし協同する事は、看護の質向上につながる。今回「CNSサポートネットワークシステム」を開発するにあたり、CNSが求めるサポートを明確にする事を目的に研究を行った。 研究方法 : 日本看護協会公式ホームページに、氏名・勤務施設名を掲載しているCNS212名に、デモグラフィックデータ、インターネット使用状況、必要なサポート、システムへの関心を問う質問紙調査を行った。質問紙は無記名で郵送にて返却を依頼し、得られたデータは単純集計を行った。本研究は兵庫県立大学看護学部倫理委員会の承認を得て実施した。 結果 : 130名(回収率61.3%)から返却が得られた。対象者の平均年齢は39.9歳、平均活動年数は2.7年で、91.5%がインターネット使用可能環境にあり、使用頻度は毎日が83.8%、2-3日に1度が9.2%、週に1度程が3.8%、月に数度が1.5%、全く使用しないは0%だった。役割における他のCNSへの相談希望を問う12項目の内、9項目で50%以上が"ある"と答えた。また実践や相談においては同領域CNSで80%以上、実践では他領域CNSに対しても77%が相談希望を持っていた。システムへの関心は90.8%があると答え、76.2%が利用したいと答えた。利用したいと答えた人は、相談機能、オンライン、情報源となる、ネットワーク獲得、エンパワーし合える等に魅力を感じていた。 考察 : 多くのCNSが他のCNSへの相談希望を持ちながら活動していた。特に実践と相談ではその割合が高く、相談希望は同領域のみではなく他領域にも向けられていた。CNS達は相談場所やエンパワーされる場所を求めると同時に、これらをオンラインで受けることにも魅力を感じており、システムの必要性が確認された。 おわりに : 今後CNSサポートネットワークシステムの構築を進めていく。
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Research Products
(2 results)