2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791665
|
Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
藤井 宏子 Prefectural University of Hiroshima, 保健福祉学部, 講師 (80403781)
|
Keywords | 組織社会化 / 労働への価値観 / 組織風土 / 実証研究 |
Research Abstract |
1. 先行研究を検討した結果, 新卒看護職が組織に適応できた状態を組織社会化された状態として捉えることとした。組織社会化に関する研究は社会化される間のプロセスを扱った研究と, 社会化の内容から定量的に実証する研究に大別された。本研究では, 多くの新卒看護職が早期離職する背景から, 個々人の社会化のプロセスについて検討されることよりも, どのような要因が組織適応と関連しているのかについて, 大きな枠で捉える方が実践的インプリケーションがより高いと結論付け, 実証研究を行うこととした。 2. 新卒看護職の組織適応に必要な条件について, 組織側の要因と個人側の要因に分けて検討した結果, 個人側の要因として, 個人が働くことへの意味づけをどのように行っているのかによって, 社会化される程度が異なるという仮説等を設定した。組織側の要因として, 組織の持つ雰囲気が新卒看護職に影響を及ぼすという仮説を設定した。なお, これらの個人側の要因および組織側の要因は, 従属変数である新卒看護職の組織社会化の程度に影響を及ぼす独立変数やモデレーターとした。 3. 調査への協力先は, 日本看護協会が速報として報告している都道府県別の新卒看護職離職率および設置主体別離職率を用い, クラスター分析にてグループ化した後, ランダムサンプリングの後に決定した。 4. 現在, 調査協力依頼書を発送し, 調査票の配布の準備段階である。
|