2010 Fiscal Year Annual Research Report
看護技術によって生じる主観的快と自律神経活動の関連
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19791670
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
加藤 京里 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (70385467)
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Keywords | 温罨法 / 自律神経 / 快不快 / ストレス / 皮膚温 / 皮膚電気活動 / 唾液アミラーゼ / 睡眠 |
Research Abstract |
(1)「ストレスからの回復過程における腰背部温罨法ケアに伴う快感情と自律神経の変化」 実験群(健康な女性12名)は腰背部温罨法で気持ちの良い眠気とともに前額、手掌、足背、平均皮膚温が上昇した。温罨法が交感神経活動を抑制し、ストレスからの回復を支えうることが示唆された。 (2)「"温罨法"の統合的文献レビュー」 温罨法の効果として温熱の部位や方法が異なっても末梢部位の皮膚温を上昇させ、腹部蠕動を亢進させることが抽出された。また温熱の「気持ちよさ」は身体に加わる刺激に対して得られていた。 (3)「温度の異なる後頚部温罨法による自律神経活動の変化」 閉経後の女性3名に対し後頚部温罨法の実験研究を行った。皮膚電気伝導水準で示されるストレスに関しては、60℃の熱布よりも40℃程度の温度刺激のほうが軽減する効果があることが示唆された。 (4)「更年期女性に対する後頚部温罨法の効果」 更年期にある40-50歳の女性3名に対し、後頚部温罨法の実験研究を実施した。交感神経が温熱刺激に反応できることが気持ちよさに関係する可能性が示唆された。 (5)「後頚部温罨法の睡眠を促す効果」 入院患者(6名)に対する就寝時の40℃後頚部温罨法は、ストレス指標の唾液アミラーゼを減少させ、末梢皮膚温を上昇させ、睡眠を促す可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)