2007 Fiscal Year Annual Research Report
母親が困難感を抱く早期新生児の哺乳行動と児の扱いやすさとの関係
Project/Area Number |
19791681
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
柏原 英子 Chiba University, 看護学部, 助教 (90375618)
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Keywords | 看護学 / 新生児行動評価 / 哺乳行動 / 母乳哺育 |
Research Abstract |
平成19年度は、母親が困難感を抱く早期新生児の哺乳行動とはどのようなものか、それら哺乳行動と児の扱いやすさとの関係を明らかにするため、データ収集と分析を行った。平成19年8月〜ポスターやリーフレットを用いて研究対象者を募集し、研究協力施設ヘプレゼンテーションを行った。同年9月〜平成20年3月、13組の母子の同意・協力が得られた。児へは児の扱いやすさを明らかにするため新生児行動評価を、困難な哺乳行動を明らかにするため母子の授乳場面の観察と母親へのインタビューとを行った。また、分析の妥当性を確保し、最新且つ適切な臨床的知見を理解・確認するため、平成19年11〜12月、国際ラクテーションコンサルタントが主催する母乳哺育に関する勉強会へ3回参加し、母乳哺育の専門家や臨床で数多くの症例を看護している助産師と困難事例に関して討議をした。さらに、平成20年1月には、新生児行動評価法やその分析方法への妥当性を確保するため、新生児行動評価のプログラムを開発したBrazelton Institute(in Boston Children's Hospital)が主催するトレーニングへ参加し、開発者の1人であるDr. J. Kevin Nugentや現在新生児行動評価法を用いて早期介入やその方法論の教授を行っている者らと早期新生児を行動評価し解釈する上での留意点、哺乳行動との関連について意見交換を行った。平成20年3月、母性看護学の専門家が全国から集うCMNの勉強会では、質的分析の妥当性を確保するためスーパーバイズを受け、第22回日本助産学会学術集会では、考察に関連する最新の知見を得るため新生児への早期介入や母乳哺育支援に関する最新の情報や研究成果を得た。現在は、二次データを分析中であり、平成20年に開催される学会へ発表すべく準備をしている。
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