2010 Fiscal Year Annual Research Report
男性2型糖尿病患者の心筋梗塞予防に向けた職場のソーシャルサポートに関する研究
Project/Area Number |
19791691
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
恒川 育代 岐阜大学, 医学部, 助教 (70402162)
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Keywords | 糖尿病 / 看護学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、男性2型糖尿病患者が心筋梗塞に罹患することを予防するために、職場のソーシャルサポート、職場環境、糖尿病の自己管理の実態を調査し、心筋梗塞を予防できる職場のソーシャルサポートの効果と改善の方法の提案をすることである。本年度の実施計画は、質問紙の完成、調査施設の確保、予備調査による質問紙の検証と総仕上げ、本調査および調査結果の分析であった。本年度実施した内容は、文献をもとに質問紙を作成し、妥当性の検証を目的に、糖尿病の看護の研究者および心筋梗塞の研究者(専門的知識の提供者を含む)計9名にてプレテストの依頼を行った。現在、プレテストの結果をもとに質問紙を修正中である。以下、前記の内容を詳細に述べる。本研究の質問紙は、職場のソーシャルサポートにおいては、信頼性・妥当性が検証されたNIOSH職業ストレス調査票(原谷、1998;2004)に加え糖尿病患者対象であることを考慮し糖尿病の病気への理解などの質問項目を追加し、職場環境に関しては、NIOSH職業ストレス調査票(原谷、1998;2004)に加え糖尿病患者対象であることを考慮し受動喫煙などの質問項目を追加し、糖尿病の自己管理に関しては、信頼性・妥当性が検証された糖尿病自己管理尺度(木下、2002)に加え、心筋梗塞予防の生活習慣である喫煙習慣などの質問項目を追加した。その後、糖尿病看護の研究者および心筋梗塞の研究者にて、表面妥当性および内容妥当性の検証をした。質問紙作成時における妥当性の証明は、自明性を証明することにある。自明性の証明は、表面妥当性および内容妥当性の証明と等しい。そのため、本年度実施した内容で、質問紙作成時の妥当性の証明がなされたと言える。 今後、研究計画書および質問紙を倫理審査委員会に提出し、承認後、本調査、結果の分析、論文作成を行う予定である。
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