2008 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん患者のニーズに基づいた看護支援方法の開発とその有効性に関する研究
Project/Area Number |
19791712
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
樅野 香苗 Nagoya City University, 看護学部, 講師 (40335592)
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Keywords | がん患者のニーズ / 乳がん / 外来看護 / 心理社会的苦痛 / 看護支援方法 |
Research Abstract |
外来で術後補助療法を受けている乳がん患者のニーズを把握し、そのニーズに基づいた個別的な看護支援方法を開発し、その実行可能性を評価することを研究目的とした。平成20年度より研究を開始し、精神的ストレス以外の適格性をみたす乳がん女性を連続的にサンプリングした。つらさと支障の寒暖計以外の適格性を満たす94名に調査を実施した結果、スクリーニングが基準以下だった者は66名、スクリーニングを拒否した者が2名だった。全ての適格性を満たした乳がん女性は26名であり、そのうち19名から研究参加に同意を得た。 研究参加に同意の得られなかった7名の理由は、体調不良、家が遠いことなどにより研究に参加することが困難であることが主なものであった。平均年齢は53.1歳で、同意群と差はなかった。 同意が得られた乳がん患者19名に対し、本研究で開発した看護介入を実施し、現在までに14名が研究を終了した。同意取得後、2名の対象が体調不良、家庭の事情により脱落した。研究対象の平均年齢は50.0±9.37(平均士標準偏差)で、寒暖計の平均値はDistress thermometerが4.7±1.2 Impact thermometerが3.5±2.3であった。看護介入によって同定された問題は、再発に対する不安が最も多く、次いで副作用への対処、仕事への適応、家族関係等が挙げられた。 現時点までに、目標症例数の約半数が研究に参加したが、研究参加率、研究の完遂率ともに基準を満たしていることから、本研究は実施可能であると考えている。今後、予備的に介入の効果を測定し、介入内容を検討する予定である。
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Research Products
(1 results)