2008 Fiscal Year Annual Research Report
トランスセオレティカル・モデルに基づくメタボリックシンドローム予防に関する検討
Project/Area Number |
19791718
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
藤野 靖博 Fukuoka Prefectural University, 看護学部, 助教 (20405559)
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Keywords | 行動変容 / トランスセオレティカル・モデル / 心拍数 / 歩数計 / メタボリックシンドローム予防 |
Research Abstract |
生活習慣記録器のデータと生活活動・食事記録用紙の実際の記録結果から、トランスセオレティカル・モデルの前熟考ステージ・熟考ステージの段階にいる被験者が多いことが明らかになっている。しかし、事前に記載された食生活ステージ・身体活動ステージ評価表によるステージ評価と被験者の認識とは異なることも明らかになりつつある。特に食生活については準備ステージ以上にあると自分で判断している場合でも、実際の食事内容を詳細に見ていくと前熟考ステージもしくは熟考ステージに位置していると考えられる被験者が見受けられる。自分の考えるステージと歩数計や食事記録用紙に記載されている内容が異なることから、そのずれを被験者のモチベーションを保ちながら歩数計のデータや食事記録から得られた栄養摂取量のデータをわかりやすく提示し、トランスセオレティカル・モデルに基づき介入することで、生活習慣の改善につながる行動変容ができる可能性が示唆されている。前熟考ステージ・熟考ステージにおいては被験者の知識、考え方や行動を受容したり、感情に共感する姿勢も必要であることから、できるだけ被験者の認識を否定せず、実際のデータを用いて自分自身で考える姿勢を大切にしながら一緒に考えるという姿勢で介入するように勤めている。今後も引き続き同様の調査をおこなうことで、被験者の認識と現状の差異についても詳細に把握し行動変容につなげられる可能性を検討していく必要があると考える。
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