2007 Fiscal Year Annual Research Report
思春期における慢性疾患患児の友人関係を中心とした生活を支える看護援助に関する研究
Project/Area Number |
19791727
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
石河 真紀 Aichi Medical University, 看護学部, 助教 (40410782)
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Keywords | 小児看護 / 思春期 / 自己開示 / ソーシャルサポート / 自尊感情 / 学校生活 |
Research Abstract |
1.研究目的および意義 慢性疾患患児は通院や服薬、食事や運動の制限など健康なこどもと異なる行動をとらなければならないことがある。これらの行動は様々なストレスとなり、心身の発達に大きな影響を与えている。健康児においても今日の学校・社会生活は、様々な問題やストレスを生じており、いじめや不登校、ひきこもりといった心の発達に関する問題が多い。心身の健康に寄与し、情動の発散を促進、不安や孤独感が軽減され対人関係を促進すると報告されている自己開示に着目し、思春期における自己開示の特徴・自尊感情およびソーシャルサポートとの関連を明らかにすることで、よりよい友人関係の形成や健全な自己概念の形成を促すための看護援助の構築することができると考え、調査研究を行った。 2.研究実施の概要 研究者所属機関の倫理委員会において,承認を得たのちに研究を開始した。調査対象となる関係施設に依頼し、研究の主旨に理解・協力をいただけた合計8施設にて調査を実施した。健康な10歳から15歳のこども(小学4年生から中学3年生)合計3100名に配布し、2266名より回答を得た。中学生用自己開示尺度による一般的な内容の自己開示の程度、学校生活において相談を行う対象とそれに伴う体験、ソーシャルサポート、自尊感情および属性を無記名による自記式質問紙を用いて調査した。現在、分析を開始し、自己開示と自尊感情およびソーシャルサポートの関係を明らかにしている。 また、慢性疾患患児を対象とした調査実施のため、関係施設へ調査協力の依頼を開始している。
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