2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791732
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
芥川 清香 Hiroshima International University, 看護学部, 講師 (80364181)
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Keywords | 看護学 / 教育学 / 成人教育学 / 患者教育 / オストメイト / 健康教育 / 人工肛門造設術 / WOC看護師 |
Research Abstract |
本研究の目的は、オストメイトに対する患者教育の一貫として、オストメイトと看護師による教材開発の過程を通しながら、参加型学習による患者教育の方法論を確立することである。オストメイトの自立を支援する患者教育を実現するためには、これまでのような看護師からの一方向的な学習ではなく、オストメイトと看護師による双方の相互主体的な学習が不可欠である(日本看護学会看護管理;302-304,2006)。平成19年度は、福岡県筑豊地区在住のオストメイトと家族を対象に、7月、10月、12月に健康教室を実施した後、看護師と共に教材開発に対する検討会を行ってきた。その結果、双方共に教材開発に対する積極的な意欲や姿勢が認められ、これまでより一層、相互関係を深めることができた。具体的な教材開発の計画については、今後も継続して検討会を重ねていく予定である。また、ここでの教材開発は、看護基礎教育において看護学生に対する患者教育実践の教育活動に活用することも目指している。そのために、学生が看護学実習で経験した患者教育実践を通しながら、その方法について検討を重ねている。そうした検討の中で、学生に対する患者教育の教育方法を教授していくためには、実習教育の紙上事例・自作のメディアを活用し、より現実的な指導についてシュミレーションをすることが大切であることが分かってきた(福岡大学人文学部紀要;309-325,2007)。 平成20年度は、オストメイトと看護師によって開発した教材を用いて健康教室を開催し、オストメイトの自己教育力を評価することで患者教育の方法論の確立に貢献したいと考えている。
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