2010 Fiscal Year Annual Research Report
精神科new long stay患者を対象とする退院支援プログラムの開発
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19791742
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| Research Institution | Chiba University |
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Principal Investigator |
石川 かおり 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (50282463)
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| Keywords | 看護学 / 精神看護 / 退院支援 / ニューロングステイ |
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| Research Abstract |
本研究では、精神科医療施設入院期間が1～5年(new long stay)の患者を対象として、患者の強みや力量に焦点を当て、それを生かす退院支援看護プログラムの開発を目指して実施してきた。
最終年度の平成22年度は、平成19・20年度に実施したnew long stay患者を対象としたインタビュー調査およびアンケート調査、平成21年度実施の看護師を対象とした退院支援に関するインタビュー調査の結果を再度検討すると共に、これらの結果を統合して退院支援看護プログラムの試案を考案することを試みた。なお、試案の作成過程においては、臨床の看護師等と意見を行い、修正を加えながら洗練を重ねた。
本研究開始当初は、主には患者に対する直接的な看護アプローチを想定していたが、これまでの本研究成果から、患者対象のアプローチだけではニューロングステイ患者に対する退院支援を促進することは難しいことが明らかとなった。本研究成果と先行研究の検討を基に作成したプログラム試案は、対象患者個人に対する「患者さんへのアプローチ」、看護師チームだけでなく、患者の支援に携わる医師、精神保健福祉士、作業療法士、保健師、訪問看護師等に対する「多専門職チームへのアプローチ」、患者のご家族や患者のサポーターとなり得る方々に対する「ご家族・身近な支援者へのアプローチ」、退院支援を行おうとする看護師個人に向けた「看護する私自身へのアプローチ」、新しい精神科病棟の文化や風士を創造するための提言を含む「組織へのアプローチ」の5つの柱から構成されるものとなった。この退院支援看護プログラムを臨床で活用することにより、これまで照射されてこなかったニューロングステイの患者の退院を促進、地域ケアを推進する一助となることが期待できる。なお、今後は、臨床での実施結果を継続的に評価しながら改訂していく予定である。
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