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2008 Fiscal Year Annual Research Report

慢性虚血肢を有する下肢褥瘡ハイリスク臥床高齢者の下肢褥瘡予防プログラムの検証

Research Project

Project/Area Number 19791747
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

大桑 麻由美  Kanazawa University, 保健学系, 准教授 (30303291)

Keywords褥瘡予防 / 慢性虚血肢 / 除圧ケア / 血行動態
Research Abstract

慢性虚血肢を有する臥床高齢者の褥瘡好発部位である踵部の褥瘡予防ケアとして、(1) 下肢保護保温(脚用ブーツ)、(2) 加振(マッサージ15分間)の効果を検証した。下肢の測定体位は前年度検証した「下肢水平挙上」であった。
(1) ケア前・脚用ブーツ着用1時間後の経皮酸素分圧値を比較した。ケア前値は平均12mmHgであり、後は平均14.5mmHgであった。後の測定値を前値の増加分で検討すると「増加14〜8mmHgの増加)」と「不変(0〜2mmHgの増加)」の2グループに分かれた。「減少」はなかった。2群間のデモグラフィックデータには差がなく、ABIにも差がなった。少なくとも「減少」する対象者はいなかったことから、有用なケアであると考えられる。(2) ケア前・マッサージ1時間後の経皮酸素分圧値を比較した。ケア前値は(1)平均12.2mmHgであり、後は平均15.7mmHgであった。いずれの対象者も増加を認め、4〜14mmHg増加した。マッサージによる不快感の訴えはなかった
(1)(2)もケア実施により、経皮酸素分圧値は増加する傾向を認めたが、持続時間については未明である。しかしながら日々のケアとして実施することにより血行動態の上昇は維持されることが期待される。本研究の最終目的は、これらのケアによって褥瘡発生率が低下するかを明らかにすることであるため、次年度はこれらのケアを導入することにより褥瘡発生率減少に有効であるかを検討したい。
なお、測定用具として踵部の経皮酸素分圧測定と浅部皮膚血流測定の両者を用いて行なう予定であったが、浅部皮膚血流測定は体動によって値が大きく変動し、すなわち感度が良好すぎることから測定値を同定することが困難であった。これは健康人による測定(プレテスト)には起こらなかったことであり(健康人は測定の間身体を静止することができるが、対象者では困難であった)、今回測定はデータ欠損が生じた。経皮酸素分圧測定にも欠点はあるが、今回の有効性の検証には問題はなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 寝たきり高齢者における圧迫解除後の踵部微小循環の変化2008

    • Author(s)
      正城奈美, ほか
    • Organizer
      第2回北陸フットケアセミナー
    • Place of Presentation
      金沢
    • Year and Date
      2008-11-22

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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