2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791754
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 麻揚 Kyoto University, 医学研究科, 研究員 (60336493)
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Keywords | 看護学 / 医療・福祉 / リハビリテーション / ストレス |
Research Abstract |
【成果1】昨年度実施したインタビュー結果をもとに、「うつ病患者が生活を送る中で抱える困難感」および「困難感を規定している要因」を検討し抽出した。まず川喜田研究所が行っているKJ法研修(1)〜(9)を受講した。この研修では、KJ法を用いて本研究で平成19年度に収集したデータを、質的研究方法の熟練指導者とともに研究代表者が分析を行った。質的データ(インタビューデータ)から帰納的にカテゴリーを抽出し、更にデータの再分析とカテゴリーの修正を重ね、信頼性と妥当性の高い結果を出した。抽出されたカテゴリーは以下の通りである。 ・再発防止に取り組む様々な学びの中で、フレッシュな充足感が出てくる ・自分の根底となる精神を新にする勇気を持ち、しんどさが解ける ・うつに飲み込まれそうな自分を常に矯正する ・自分が作り上げた理想にたどりつけない自分に、劣等感や怒りや恐れなど強い感情的な反応を持って責任をとろうとする ・気がついたら自分と他人に対する許容範囲が広がっていた、そんな自分になりたい ・自分の思考や自分が思う「うつ病」に飲み込まれ、しんどさがずっと自分にへばりつく ・しんどい状況に勝手に放り込まれたような苦しさをいつも感じ、自分の思うような人生を全うできない ・自分と自分の枠を受け入れてもらうことを無意識のうちに相手に押し付け、それを否定されることにおびえる 【成果2】研究成果(成果1)の発表を行った。平成20年8月29日に10th International Congress of Behavioral Medicineにて学会発表を行った。発表タイトルは、「The internal world of patients with major depressive disorder」。学会発表にて多くの研究者と意見交換し、研究成果を社会に発表するとともに、研究成果をより洗練するヒントをもらった。
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