2007 Fiscal Year Annual Research Report
思春期の健康状態および生活習慣と家族機能との関連:健常高校生の統計的調査
Project/Area Number |
19791758
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
篠原 馨 Okayama University, 大学院・保健学研究科, 助教 (10379688)
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Keywords | 家族機能 |
Research Abstract |
本研究は、思春期にある健常高校生を持つ家庭の家族機能について調査を行い家族機能が,思春期高校生の健康状態や生活習慣に与える影響を明らかにすること。対象者である高校生とその家族自身の健康管理や生活習慣の見直し、保健指導のあり方について考察するとを目的としている。平成19年度は文献検索を行い平成20年度に実施する予定であるアンケート内容の検討を行った。 平成19年7月に第10回日本地域看護学学会学術集会で「朝食時の共食状況と生活習慣との関連性」について発表し、研究結果から家族との共食は、食事の規則性やバランスを考慮した食習慣の確立、薄味や過食に気をつけ、惣菜や外食をあまり利用しない等の健康を維持するための好ましい食生活を形成していることが明らかとなった.また、家庭における共食は食習慣のみでなく、規則的な睡眠状況や運動習慣を確立し、喫煙や多量飲酒等の不健康な生活習慣を予防することが明らかとなり、さらに、グループ・団体活動を通じて積極的な社会参加や交流があることが示唆された.この研究は20歳以上の成人期にあるものを対象とした調査ではあるが、現代家族の家庭生活の実態と家族が集う時、間の有無が、生活習慣全般に影響することを示すことができた。さらに、本来、規則的な生活習慣を形成する必要性がある養育期の家庭の方が養育期でない家庭よりも共食の状況に乏しいということが明らかとなった。 社会的活動では、平成19年9月に「子育てネットワークin岡山2007」の参画メンバーとして企画、運営、実施に関わり活動した。現在の育児問題を改善していくための多様で身近な「子育てネットワーク」のあり方や「子ども」 「子育て」身中核として多くの人がつながり子育てを社会全体の共通の課題として共に考える広域的な「子育てネットワーク」の意義や役割について情報交換を行い、多くの参加者とともに子育てネットワークの充実を図った。
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