2007 Fiscal Year Annual Research Report
ITを用いた生活習慣改善に向けた支援プログラムの開発
Project/Area Number |
19791761
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
五十嵐 久人 Shinshu University, 医学部, 助教 (90381079)
|
Keywords | 生活習慣 / 労働者 / インフォメーション・テクノロジー / メール / 行動変容 |
Research Abstract |
労働者がどのような健康情報を必要としているのか,どのような媒体での情報提供を希望するのか,普段のIT機器の使用頻度と健康情報の収集への使用状況,使用する場合の頻度など,健康情報とIT機器の関係を検討するための基礎データを収集するため,職種の異なる労働者にインタビューを実施した。業種・性別・年代などで傾向が異なっているがIT機器の使用についての抵抗感は低いように感じられた。これらの結果は今後実施予定のアンケート調査の内容検討において,より実際の使用を意識した項目を取り入れていくことの必要性が感じられるものであった。 労働者の健康状態および健康問題の把握,保健指導状況の確認為,産業医および産業保健師と面接および検討会を実施した。労働者の健康問題の多様性,労働者の多様なニーズ,現場での保健指導の難しさなど様々な課題などが示された。また,特定保健指導については,健康診査を実施する事業所の課題として保健指導を実施する保健師不足や経験の不足などが上げられた。企業側として,特に中小企業での実施が困難であることや企業の意識レベルの低さ,生活習慣に関連した保健指導よりもメンタルヘルスを優先する企業があるなど,さまざまな側面から実施を困難とさせている様子が示され,労働者の生活習慣改善への介入の難しさと現状の職場環境や課題に合わせた効果的な介入方法の検討が必要であることが示唆されたものと考え,今後の研究活動を継続する上で有意義なものであった。 今後の生活習慣改善に向けたE-mail介入研究の体制作りの一環として,健康情報提供のためのホームページ公開に向けたWebサーバを構築中である。また,ホームページの公開に向けたコンテンツの作成と拡充に向けた作業を継続中である。
|