2008 Fiscal Year Annual Research Report
ITを用いた生活習慣改善に向けた支援プログラムの開発
Project/Area Number |
19791761
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
五十嵐 久人 Shinshu University, 医学部, 准教授 (90381079)
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Keywords | インフォメーション・テクノロジー / 生活習慣 / 支援プログラム |
Research Abstract |
本年度は、労働者が希望する健康情報にはどのようなものがあるか、健康情報の提供方法にどのような希望があるか、IT機器利用の場合の要望等についてインタビューを実施してきた。結果、自身の健康状態に応じた情報の提供と、提供される情報はわかり易く、簡潔な物を希望している者が多い。また、IT機器の利用を想定した場合では、多くがPC・携帯電話のメール機能が使い易いとのことであったが、仕事後に自宅PCでメール確認を行うのは面倒であるという意見も聞かれた。また、年齢や職種によってもPC使用への抵抗感が異なるようで、全体的な傾向からは携帯電話のメール機能を活用することが多くの対象にとって障害が少ないものに思われ、今後は携帯電話のメール機能の活用について検討をしていく。 企業から健康診査の委託を受けている事業団等へ、健康診査後の保健指導および健康情報の提供の実施状況について確認したところ、多くの企業が経費削減のため、健診のみの実施であり、検診項目も労働安全衛生法に準じた最低限度のものであった。また、健診の委託を受ける事業団等も健診後の保健指導の依頼があったとしてもそれを実施するためのスタッフが不足しており、健診結果を活用した労働者の健康管理が難しいものであることが示された。 今後、実施予定である労働者を対象とした健康管理意識、健康診査の活用意思、健康行動、IT機器の活用状況等の基礎情報を得るため、産業医・産業保健師と研究打ち合わせを行い、研究継続に向けた準備が整った。 また、これまでに得られた情報を基に健康情報を効果的な形で公開できるようなホームページコンテンツの作成につなげ、ホームページの公開に向けた準備・検討を継続していく。
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