2010 Fiscal Year Annual Research Report
10代で出産した母親の発達過程-グループアプローチを通じた経年的変化の分析
Project/Area Number |
19791777
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
大川 聡子 大阪府立大学, 看護学部, 講師 (90364033)
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Keywords | 若年妊娠・出産 / インタビュー / ピア / グループアプローチ / ライフプラン |
Research Abstract |
本研究は、出産・育児により10代の母親がどのように成長していくのか、また、育児をしていく上でのニーズについて、グループアプローチやインタビューなどの情報収集を通じて明らかにし、その結果から、10代の母親に対する支援のあり方について検討することを目的としている 22年度は、10代母親サークルにおいて行なった実態調査内客を分析した.10代の母親たちは自らに母親役割を課すことで、これまでの生活を大きく変更することができていた。また、サークルに参加することで悩みを相談し合う仲間を作り、10代の母親としての振る舞いを学ぶなど、多くのものを得ていた。母親たちのニーズとして、同世代の友人、家族を頼れない場合育児支援、周囲の人々に母親として認められること、公的サービスや就労につながる資格の情報提供が挙げられた. さらに、10代の母親サークルにおいてフィールドワーク・インタビューを継続して行なった.今年度は、ライフプランに関するインタビューを7人に対して行ない、10代の母親がどのような生活設計をし、どのような支援を必要としているかについて分析しだ。インタビュー結果から、10代の母親たちは自らのライフプランを構築することは「怖い」という思いを持っていた。また、家族計画の知識については個人差が大きかった。こうした母親たちのユーズと実態から、出産や就労など今後のライフプランを立てることで、将来の目標が明らかになり、貯蓄や就労の準備や家族計画など、目標を実現するための行動を起こすことができるのではないかと考えた。今後は、若年母親がライラプランを構築するためのプログラムを検討していきたいと考えている。
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