2009 Fiscal Year Annual Research Report
子育て世代の成人女性を対象とした健康増進支援プログラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
19791779
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
小坂 素子 Kobe City College of Nursing, 看護学部, 助教 (80353069)
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Keywords | 成人女性 / 子育て世代 / 生活習慣病 / 保健行動 |
Research Abstract |
今年度は、子育て中の女性の健康状態や生活習慣、健康観等のアンケート調査を行った。 対象は、乳幼児健康診断を受ける時の母親とし、調査内容は、年齢、子どもの数、学歴、健康状態、生活習慣等と、「生活行動に対する保健行動の優先性」尺度、「予防的保健行動」尺度、「保健規範意識」尺度を用いた調査を行った。調査票は406郵送し、有効回答は264で回収率は65.0%だった。回答者の概要は、10代1名(0.4%)、20代84名(31.8%)、30代171名(64.8%)、40代7名(2.7%)、無回答1名だった。年齢と生活習慣(運動、朝食、栄養バランス、睡眠、喫煙など)、保健行動の優先性、保健規範意識、予防的保健行動とは相関はなかった。仕事や家族構成と生活習慣とは相関がなく、生きがいや健康観、健康診断と相関があった。生きがいと喫煙・睡眠時間、学歴と喫煙・生きがい、喫煙と学歴・健康診断・ストレス・生きがい・運動が好きか・朝食・栄養バランスの意識の間に相関があった生活習慣と「生活行動に対する保健行動の優先性」尺度との相関はなかったが、BMIとの間に相関があった。「予防的保健行動」尺度とでは、睡眠・喫煙・支援者の有無・生きがい・学歴と相関があった。「保健規範意識」尺度とでは、肥満度と相関があった。 以上の結果から、子育て中の女性の生活習慣や保健行動は、学歴、生きがい、支援者の有無、喫煙、ストレス、睡眠時間との間に相関があることがわかった。しかし、回答者の多くは専業主婦であり、自分の健康診断を受ける機会をほとんど持っていないため、乳幼児健康診断の際に育児だけでなく、母親自身の健康を意識できるような保健指導も重要となることが分かった。また、今回の調査で学歴と生活習慣との間に相関があることが明確となり、子育て中の女性に健康支援も重要であるが、幼少期からの生活習慣の改善や義務教育期間中の保健行動、健康観に関する健康教育が今後の生活習慣に大きく影響を与えることが示唆できた。
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