2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791781
|
Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
渕野 由夏 Fukuoka Prefectural University, 看護学部, 講師 (20316144)
|
Keywords | 訪問看護師 / ストレス / 労働衛生 |
Research Abstract |
本研究では訪問看護師に特異的な職業性ストレスを測定するための尺度の開発を目的としている。そこで、今年度は尺度の試作版の作成をすることを目的として研究をすすめた。 はじめに、尺度原案の作成ための項目収集をすることを目的として実施した質問紙調査のうち、訪問看護の仕事上のストレスに関する自由記述内容の分析を行い、さらに文献検討等を行い、尺度項目を作成した。つぎに、訪問看護師の職業性ストレス尺度を作成するにあたり、上記で作成した尺度項目のうち、採択する尺度項目を決定するための質問紙調査を実施した。 この調査にあたっては、研究協力施設選定のために介護サービス施設・事業所調査名簿(厚生労働省大臣官房統計情報部社会統計課編)に掲載されている九州地方7県の訪問看護ステーション646ヶ所のうち、無作為抽出した100ヶ所の訪問看護ステーションの管理者宛に研究の主旨等を記載した研究依頼の文書を送付した。 その結果、44ヶ所の訪問看護ステーションから返送があり、うち26ヶ所の訪問看護ステーションから研究協力の承諾が得られた。そして、研究協力の承諾が得られた訪問看護ステーションに勤務する訪問看護師179名を対象として、郵送法による質問紙調査を行った。調査票は無記名とし、調査項目は(1)基本属性および勤務形態、訪問看護師経験年数、訪問形態等の職務の状況、(2)訪問看護の仕事上のストレスに関する尺度項目とした。 質問紙調査を実施した結果、116名から調査票の返送(回収率64.8%)があり、現在、この調査結果を分析中である。次年度は、この調査結果に基づき採択する尺度項目を決定し、訪問看護師の職業性ストレス尺度を完成させる。
|