2010 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病対策を柱においた地域・職域をつなぐ教育プログラムの作成
Project/Area Number |
19791783
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
山崎 恭子 東海大学, 健康科学部, 准教授 (70347251)
|
Keywords | 産業保健師 / 行政保健師 / 産業看護学 / 保健師能力 / 保健師教育 |
Research Abstract |
地域・職域連携推進事業ガイドラインでは、退職後の保健指導を含めた継続的かつ包括的な保健事業を展開していくために、地域保健と職域保健が連携し、健康情報・保健事業の共有と推進を図ることが求められている。従って、行政と職域で活動する保健師の相互理解を強化し連携事業を促進するために、看護基礎教育・保健師教育における産業保健・看護の充実が必要なのである。本年度は職域で活動する保健師へのインタビューより得られた産業保健師の活動に必要な技術の内容をさらに精査し、厚生労働省より出された「保健師教育の技術項目と卒業時の到達度」との関係を考察した。職域での特徴として、社会情勢を考慮した組織への働きかけ、会社組織を利用した活動があげられた。さらに保健師として今後必要とされる技術である効果的なプレゼンテーションがあげられた。また、保健師の技術を高める方法として、行政保健師と産業保健師が互いのフィールドを理解し協働することがあげられた。今後は、本研究で明らかになった技術を基盤に保健師育成機関における産業保健・看護に関する教育内容を構築することと、現任教育において地域・職域双方の教育内容を組み込んでいくことの必要性が示唆された。当初の計画では、教育機関への全国調査を実施する予定であったが、指定規則の変更により現状の教育が変わる可能性が高い。そこで、保健師規則が変更することによって、地域と職域の連携がとれる保健師を育成するための教育プログラムを構築する教育機関に対して、本研究の成果が参考にされるよう学会発表、論文発表をし、研究の成果を保健師の教育機関に反映につなげた。
|