2008 Fiscal Year Annual Research Report
会議データトランスクリプトの半自動生成とトランスクリプトの分析
Project/Area Number |
19800015
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
市野 順子 The University of Electro-Communications, 大学院・情報システム学研究科, 助教 (50452040)
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Keywords | 会議データ / 会話分析 / 韻律情報 / 話者交替情報 |
Research Abstract |
本研究の全体構想は、会議進行中ダイナミックに変化するコミュニケーション形態に柔軟に適応する支援環境を構築することである。この全体構想を踏まえた本研究の具体的な目的は、音響的側面からの会議データの分析である。 本年度は、1.発散と収束を含む会議における発話データを収録し、2.発話データの韻律情報及び話者交替情報の分析を行った。 1. 発散と収束を含む会議における発話データの収集 ダイナミックに変化する会議に含まれる様々なコミュニケーション行動データのうち、まず発話行動に注目した。4人1組による模擬会議を複数回行った。全員にマイクを装着してもらい各メンバの発話を収録した。課題として,一般によく知られているTwenty Questions(解答者からの20の質問にyes/noのみで答えて、出題者が思い浮かべているものを当てるゲーム)をアレンジしたゲームを用意した。ゲームを前半と後半に分け,前半ではグループメンバが意見を自由に出し合う発散段階の議論を行ってもらった。後半では,意見を集約する半で出された収束段階の議論を行ってもらった。 2. 発話データの韻律情報及び話者交替情報の分析 1で収録した発話行動データについて(1)話者交替情報(発話時間、話者交替状況の出現頻度、発話回数など)、(2)韻律情報(声の高さ、声の大きさ、発話速度、発話時間長、発話中のポーズ回数)など)、を昨年度構築したシステムを用いて抽出した。抽出したデータを用いて、会議の状態(発散段階/収束段階、インタラクションの構造)と各データとの関連を分析した。
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