2008 Fiscal Year Annual Research Report
身体特性および運動強度を考慮した水中運動時における温熱的快適性の推定手法の開発
Project/Area Number |
19800029
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
若林 斉 Kyushu University, 大学院・芸術工学研究院, 学術研究員 (50452793)
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Keywords | 水浸安静 / 温冷感 / 温熱的快適感 / フィールド調査 / 水中運動 |
Research Abstract |
本研究は,水泳プールなどにおける水泳・水中運動などの活動の際に実用可能な温熱環境評価基準として,水中環境における温熱的快適性の推定手法を開発することを目的とした. 昨年度行った胸部水位水浸安静実験の結果に基づき,水泳プールを想定した水温26℃から33℃,気温21℃から31℃の範囲では水温条件がより温冷感や温熱的快適感に寄与することを明らかにし,水温および気温を有意な説明変数とする温冷感予測式を算出した.皮下脂肪厚や体脂肪率等の身体特性と直腸温変化に相関関係が見られたが,身体特性に関する項目は温冷感予測式の有意な変数として含まれなかった.これらの研究結果を9th International Congress of Physiological Anthropologyにて研究発表を行った. また,自作した水中膝伸展運動負荷装置を用いて,成人男性8名を対象に2段階の水温および2段階の運動強度での水中運動時の体温調節系応答および温冷感などの主観応答を測定した.その結果,水温26℃と29℃条件で低強度の運動を行った際の直腸温に有意差は見られなかったが,26℃条件で有意に高い平均血圧を示した.この結果の一部を第32回人間-生活環境系シンポジウム(Korea-Japan Joint Symposium on Human-Environment System)において報告した.水浸安静時のデータとあわせて水中運動時の温冷感および温熱的快適感を環境条件および運動強度から予測する式を開発しており,平成21年度に13th International Confbrence on Environmental Ergonomicsにおいて研究成果を発表する.
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Research Products
(4 results)