2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19800036
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
新名主 耕平 Kyushu Dental College, 歯学部, 助教 (70453230)
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Keywords | β-TCP / サイナスリフト / 骨造生 / インプラント / Osteocalcin / Runx2 / トルイジンブルー / 人工骨補填材料 |
Research Abstract |
本研究の目的は、インプラント埋入前における顎堤吸収の著しい患者での骨造成術において、人工骨材料である、β-TCPの有用性を検討するものである。β-TCPは整形外科領域では骨補填材料としての有用性は認められているが、歯科領域においてはいまだ不透明なままである。また、移植骨にインプラントを埋入するという特殊な環境下では、そのインプラントの埋入時期、移植骨の評価は重要な役割を占める。本研究の結果如何では、今後のインプラント埋入術において骨造成術がより身近なものとなることは必至であり、また術後のインプラント埋入時期の決定に生物学的根拠を与えるものである。つまり、本研究において現在開発の進められている人工骨材料であるβ-TCPについてインプラント埋入前の骨代替材料としての評価及び、インプラント埋入時期の生物学的根拠を明らかにすることを目的としている。 H19年度は、本研究に同意の得られた患者様より検体を頂き、染色を行なっている。H20年度もさらに検体を頂き組織学的評価を行なう予定としている。現在のところ、6例の検体の評価を行なっているが、移植骨において、既存骨により近い部位のほうが、骨の成熟は早い結果が得られている。また、骨移植後6ヶ月の段階では、骨は成熟段階であり、今後さらに成熟していくことが予想されてた。本年度もさらに検討を行ない一定の知見を得る予定である。
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