2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19800036
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
新名主 耕平 Kyushu Dental College, 歯学部, 助教 (70453230)
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Keywords | 上顎洞底挙上術 / インプラント / β-TCP / Osteocalcin / Runx2 / トルイジンブルー |
Research Abstract |
「研究の目的・方法」 研究の目的は、従来用いられてきたインプラント埋入前の骨造成において、人工骨(β-TCP)を用いた、術後6カ月時点での骨の組織学的評価を行いインプラント埋入に際して、適切な時期を再考することおよび、人工骨を応用した造成骨が今後インプラントの支持について生物学的に有用であるか否かの考察を行うことを目的としている。今回、インプラント埋入前に骨造成が必要とされた患者で、骨造成後6カ月時点での検体の採取および、X線学的評価について同意の得られた患者について検討を行った。 「研究結果」 今回の結果では、すべての症例についてインプラント埋入に十分な骨形成が認められた。また、組織学的検討については、Osteocalcin, Runx2、トルイジンブルー染色を用いた。骨形成については部位によって成熟段階に差が認められ、母骨、骨膜に近い部位のほうが、上顎洞粘膜側と比較して成熟段階が早く、骨形成量が多い結果が得られた。 「考察」 今回の結果より、人工骨(β-TCP)を用いた上顎洞底挙上術術後の造成骨は、骨形成段階の途中であり、今後さらに成熟する可能性が示唆された。また、骨形成には部位による成熟段階に差が認められ、インプラント埋入部位および、初期固定に関与する可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)