2007 Fiscal Year Annual Research Report
インドのマーシャルアーツ、カラリパヤットの動作特性に関する文理融合型研究
Project/Area Number |
19800046
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
高橋 京子 Waseda University, 付置研究所, 助教 (90454123)
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Keywords | インド / マーシャルアーツ / カラリパヤット / モーションキャプチャ / 動作特性 |
Research Abstract |
本研究は南インド・ケーララ州に伝承されるマーシャルアーツのカラリパヤットを対象とする文理融合型の研究である。2007年度の目的は、1、カラリパヤットの伝承者を日本に招へいしモーションキャプチャを用いて対象の動作計測をすること、2、伝承者とコーディネーターに対しヒアリング調査を行うこと、3、カラリパヤットの身体に及ぼす影響を体験から考察することとした。方法には、1、モーションキャプチャを用いた動作計測、2、ヒアリング調査、3、現地調査を用いた。 2007年度は、10月末から11月にカラリパヤットの伝承者、コーディネーターを日本に招へいした。協力を得て、立命館大学アートリサーチセンター内でモーションキャプチャを用いた動作計測を行った。この計測は次の手順で実施した。1、一定の実験空間に専用カメラを配置、2、専用のボディスーツを着用した被験者に専用のマーカーを装着、3、被験者はカラリパヤットの脚のトレーニング1〜7、基本動作プータラトラル、メイパヤット1〜3を実施、4、被験者の行ったデータをデジタル化。併せて彼らに対しヒアリング調査を行った。動作計測の結果から、対象の動作範囲が広く正確に計測するには限界がある点などもわかった。しかしデータは解析段階であり、具体的な成果は2008年度に明らかとなる予定である。一方ヒアリング調査の結果からは次のようなことが明らかとなった。1、動作特性、掛け声の名称などの技術的なこと、2、対象の治療としての効果、3、伝承地(村)や対象の歴史、4、対象のパフォーマンスとしての要素などである。 2008年2月に代表者が現地調査を行った。体験を中心に映像収録、インタビュー等を実施した。その結果1、腰をおとす姿勢が最重要であるという技術面、2、ある動作が小腸の活動に影響を及ぼすというような機能面など動作の意味が得られた。
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