2007 Fiscal Year Annual Research Report
パーキンソン病患者に対する深部脳刺激による睡眠覚醒障害改善機序の解明
Project/Area Number |
19800060
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Research Institution | Tazuke Kofukai Medical Research Institute |
Principal Investigator |
西田 南海子 Tazuke Kofukai Medical Research Institute, 医学研究所第4研究部, 研究員 (80450237)
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Keywords | パーキンソン病 / 脳深部刺激 / 睡眠障害 |
Research Abstract |
パーキンソン病における脳深部刺激(Deep Brain Stimulation、以下DBS)による睡眠障害改善効果についてParkinson's Disease Sleep Scale(PDSS)による主観的評価を17人に、 Polysomnography(PSG)による客観的評価を術前5名、術後かつ電気刺激調節後の2名行ってきた。PDSSについては電極埋め込み後早期から改善を示しており、micro-lesioning effectによる運動機能の改善が背景となっていると推察される。また、術前PSGのデータが得られた5名については睡眠効率平均60.7%(25.4%〜84.4%、健常若年成人は75〜97%)と低下を示しており、睡眠構築障害、断片化が認められている。調節後評価結果の得られたのは2名のみであるが、構築の改善、効率化が確認できており、今後もデータを蓄積していく予定である。尚、懸念されたDBSによる脳波へのアーチファクトについてはモンタージュの工夫により解決している。 PDSSの術後早期改善効果については、2008年1月26日の第47回日本定位・機能神経外科学会にて報告し、2008年6月の12th International Congress of Parkinson's Disease and Movement Disordersでも発表予定である。
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