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2007 Fiscal Year Annual Research Report

軸索変性の分子機構の解明と神経保護法の開発

Research Project

Project/Area Number 19800066
Research InstitutionNational Center of Neurology and Psychiatry

Principal Investigator

冨樫 和也  National Center of Neurology and Psychiatry, 神経研究所・疾病研究第5部, 外来研究員 (40450613)

Keywords軸索変性 / Wld^Sマウス / オートファジー
Research Abstract

神経細胞内に異常蛋白の凝集体を形成する多くの神経変性疾患モデルにおいて神経細胞死に先立って軸索の変性が起こることが報告されている。自然発生突然変異マウスであるWld^Sマウスは様々な神経変性疾患モデルでこれらの変性を顕著に遅延させることが知られている。一方、細胞内蛋白質分解機構であるオートファジーの神経組織特異的な不全々ウスでは、細胞内にユビキチン陽性の凝集体の形成を特徴とする神経変性疾患様の表現型を示すことから細胞内異常蛋白除去法の開発が多くの神経変性疾患において有効な治療法となりうることを示唆している。しかし、Wld^Sマウスでの神経変性に対する抵抗性がどのように獲得されているか詳細は不明である。そこで本研究ではWld^Sマウスの神経変性に対する抵抗性とオートファジーの関連に注目しWld^Sマウスにおけるオートファゴソームの形成を解析した。マウス神経芽細胞腫由来Neuro-2a細胞を用いてEGFP-LC3、mCherry-EGFP-LC3の安定発現細胞株を作製し、細胞レベルでの実験系を確立した。同時に、in vivoでの実験系とLてGFP-LC3マウスとWld^Sマウスを交配したWld^S/GFP-LC3マウスを作製し、後根神経節細胞におけるオートファジーに優位な差異があるかどうかを検討した。蛍光顕微鏡法において自由に摂食させたマウスと絶食マウスの比較したところ、特に、絶食後においてGFP-LC3マウスに比べWld^S/GFP-LC3マウスでオートファゴソーム様の凝集が多く見られた。そこで透過型電子顕微鏡を用いて観察したところ、Wld^S/GFP-LC3マウスではstacked-ER様の多重膜構造が多く観察された。これらのことはWld^Sとオートファジーと何らかの関連があることを示唆する。今後、検体数を増やして詳細な定量を行うとともに、免疫電顕法も用いた解析を行う予定である。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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